CM制作記


CM制作日記

第1回
今回、へいはっちは友人とともに学校CMを作ることを決意した
この企画は学校が、創造学という課外講習でCM会社の話を聞くというところから、生徒にネタを募集したというものである
そこで、我々は久しく撮影もやってないこともあり、この企画に乗ろうというこになった
CMといえども、せっかくやるのだからと私なりに現在、流れているCMとはどんなものかと分析してみた

@ CMに出てくるキャラクターに頼る
A ネタで勝負
B おしゃれなもの
C テーマ(言いたい事や理念)に沿ってるもの

@はいわゆるタレントを使ったCMである。俳優や女優などを使って彼らのイメージを利用して商品を宣伝する方法。これにはお金がかかるので、いくら学校が予算を出すといえども無理であろう
Aは「スタッフサービス」や往年の「禁煙パイポ」の宣伝に代表されるCMである。これはネタさえ面白ければもっともインパクトがあり頭に残るCMである。
Bはおしゃれな音楽や映像を使ったCM。化粧品会社のCM等に多い。
Cは電気会社の宣伝が代表的であろう。ただ、このCMのパターンは大概、面白くなく、しかも、インパクトもうすいのでCMの効果としては疑問が残る。

我々が作る以上面白いものでなければならない。しかも、予算が安いにこした事はない。それを考えるとこの企画はAで勝負をかけるのが順当であろう。BやCのパターンは学校のCMである事から競合者が多くなることが予想され、さらに、低予算でこのようなCMを作っても面白くないCMになる事は目にみえているのでやめておく。しかし、学校の欲しがっているCMはCのパターンであることは非常に高い確率で予想される。このことを踏まえて実際のネタづくりにはいる


第2回
今回は実際にネタを制作した
へいはっちと友人(仮名 金剛 男)は前回の通り、インパクトを重点において企画をした。
インパクトといっても色々あるが、今回、我々が考えたのは誰も考えないであろうもの、かつ、記憶に残るものの2点を念頭に考えた。
企画はかなりの量を考えたのだが、実際に企画の形になったものは以下の企画である

@Gメン75+隠密同心編
Aアンドロイド教授編
B会社の歯車編
Cガンダム野郎 面接編
D親父 未来は創れ!編
E親父 青森転勤編
F侍決闘編
G鳥人間 墜落編

@ この企画は自信作である(笑)これは、リーダー(我が大学の学長)が歩いてくるところに、他のメンバーが合流するといったGメン75と隠密同心のエンディングをたしたような企画である
A これは普通に授業をしていた教授が実は我が大学で制作したアンドロイドであったというもの
B ある男が恋人と別れるとき、「あんたなんて会社の歯車よ!」と言われた事に対して、実際に歯車を作って「これが俺だ!」と言い放つもの
C 面接 受験生「ガンダム作りたいんですけど。」 面接委員「・・・・・」 大きいはんこで「不許可」 D 親父「お前らに未来はない。造れ。」というもの
E 親父「転勤だ。青森だ。お前は好きな事をやりなさい。」
F 男2人、決闘。斬られる。「おぬし、やはりそうであったか。」と敗者のほうが言う。勝者の背中には大学の校章がついている・・・
G 鳥人間コンテスト 男達敬礼 飛行機落ちる。 「散った桜は帰らない。」

これらのCMの企画を提出した。提出形式は文章と絵コンテである


第3回
(完結編)
何故だか知らんが企画書を出してしまったへいはっち君と金剛君。
彼らに待ち受ける運命やいかに!

創造学当日、私はいきなり金剛君が都合が悪くなったとの知らせを受け
しかたなしに、橋本垂直落下DDT君(仮名)と一緒に行く事となった
会場に着くとスクリーンに流れる「スタッフサービス」のCM。
「う〜ん、ちょっと失敗したかな」と考える暇もなく、会場が暗くなり講義開始
出てきたのはちょっと崩れたお笑い芸人みたいな人といかにも小汚いTV関係者って感じの人、
そして、胃グスリ飲んでそうなスーツの人の3人が出てくる
彼らは電通の社員と制作会社の人らしい
話は進み色々な苦労話、プレゼン能力の必要性を力説してました

ついに来た応募作品の解説の時間。
まず選ばれたのは、下級生の作品。何か良く分からん作品だった
橋本君曰く「ま、うちの大学の学生が考えそうなことだね」
そして、2品め。
へいはっちと金剛君の名前が呼ばれる
「おおっ、選ばれたで」
軽い驚きとともに壇上に上がり作品の解説をさせられる
そして解説に対する批評をもらう
彼ら曰く「テイストが暗い」「絵が下手」「ネタとしては面白い」等々
選ばれた作品はAとDであった

これに味をしめたへいはっちと金剛君は思った
「電通に入れてください」と・・・・